千葉・大宮巡り(13)「郷倉」を訪ねて
大宮町の薬師堂前の三差路付近に空き地があります。ここには以前、「郷倉」があったといいます。
この「郷倉」について、昭和9年の『郷土研究資料』(栄福寺住職)には、
<この倉は、此の地の貧民者のために建てたものなり。農家としては、雑穀を貯蔵するの入れ物なり。当今ならば、共同倉庫の名称ある建物と同じ。現今、坂尾区の釜屋と云ふ屋号の宅地、即ち、郷倉の旧地なり。>
とあり、農民たちの共同倉庫(郷倉)があったといいます。
江戸時代における「郷倉」は、村の年貢米を納めておく倉で、秋の終わり頃には農民がここから定められた所まで運んで行き、年貢米を納めました。
この空き地の奥の家が「釜屋」という屋号ですが、この郷倉のことは知らないといい、年貢米を納めておく倉は、前の家の倉であったといいます。


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