芝山の殿塚古墳・姫塚古墳を訪ねて
県道62号(成田松尾線、芝山はにわ通り)沿いの「殿塚・姫塚」の案内表示に従い、芝山古墳群(中台古墳群)に向かう。
この地は、木戸川の東岸で、標高30mに位置し、前方後円墳の殿塚・姫塚を始め、大小17の古墳が存在する(地積は横芝光町)。
この古墳群の調査は、昭和31年(1956)3~5月に早稲田大学と県教育委員会が中心となり、地元の住民、小中学校の子供たちなどが協力して行われた。
この古墳群の中で、最も規模が大きいのが「殿塚古墳」(写真)で、墳丘長が88m、高さ13mで、二重の周溝がある。後円部墳頂に円筒埴輪列と家形埴輪2棟以上が置かれ、前方部墳頂にも円筒埴輪列とサシバ形埴輪、墳丘の中段の平坦面には円筒埴輪や形象埴輪が立てられていた。
埋葬施設は、後円部墳丘南側に設けられた横穴式石室である。盗掘にあったようであるが、金銅製耳環(じかん)3対、硬玉勾玉5振、刀子1点、鉄鏃(てつぞく)10点などが発見された。
この殿塚の北に隣接して「姫塚古墳」(写真)があり、墳丘長58.5m、高さ6mである。
後円部・前方部ともに墳頂には円筒埴輪が立てられ、南側では墳丘裾、北側では墳丘中段の平坦面に埴輪が並べられていた。特にこの埴輪は、整った美しいものが多い。
くぶれ前方部に奥室と前室から成る複室構造の横穴式石室があり、この石室も盗掘にあったようであるが、奥室から金銅製耳環2対、メノウ製勾玉2個、水晶製切子玉1個、ガラス製小玉78個など、前室からは方頭太刀1振、鉄直刀13振、刀子1点、その周囲に金銅製耳環1対、メノウ製勾玉1個、琥珀玉1個、雲珠1点などが発見された。
この地域に大型古墳が出現するのは6世紀になってからで、この2つの古墳はこの地域の首長クラスのものであろうと推測されている。
なお、この2つの古墳から出土したものは、芝山観音教寺の「芝山ミュージアム」、「芝山町立古墳・はにわ博物館」に展示されている。



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